はじめに
「猫って散歩するの?」と、よく驚かれます。
猫=室内飼いのイメージが強いですよね。
でも、実は猫にも「外の世界を楽しめる子」がいるんです。
今回は、我が家の黒猫・黒助との「お散歩ライフ」についてご紹介します。
無理に散歩させる必要はないけれど、「こういう子もいるんだな」と、ひとつの参考になれば嬉しいです。
無理に散歩はしなくてOK!猫の個性を大切に
まず大前提として、猫に散歩は必要ありません。
おうちの中だけで、安心してのびのび暮らす子が大半だと思います。
「お散歩猫」というスタイルは、猫の性格や生活環境に合っている場合のみ取り入れるもの。
嫌がっているのに、わざわざ散歩させる必要はありません。

散歩するきっかけになったのは「旅猫ノロ」さん
うちの黒助は、もともと野良猫として生まれた子でした。
保護された当初、私は仕事やアウトドアで外出が多く、「子猫の面倒は難しいかも」と思い、誰かに譲るつもりでいたんです。
でも一緒に過ごすうちに、だんだんと情が湧き…気づけば手放せなくなっていました。
ちょうどその頃、「旅猫ノロ」さんのダイアリーや書籍に出会いました。飼い主・平松謙三さんとともに世界中を旅するノロさん。車や飛行機を乗りこなし、リードで美しい海外の街を散歩する姿がカッコイイ!ノロさんと謙三さんの自由なライフスタイルに憧れるようになりました。


書籍の内容は、猫とともに旅をする工夫や心構え、海外の方たちとの交流が楽しく描かれています。猫と旅行に行きたい方は参考に、また「こんな猫ライフもあるんだ!」と読み物としてもお楽しみいただけます♡
「黒助と一緒に散歩しよう!旅行にも行こう!」とう希望を持ち、少しずつお散歩や移動の練習を始めました。
リード散歩の始め方(せっかちは×)
まずは首輪(またはハーネス)に慣れよう
「黒助とリードで散歩をするぞ!」と決めてから、すぐに首輪を買いました。でも、まだ子猫だった黒助にはブカブカに大きくて、しばらく付けられなかった覚えがあります。
首輪(またはハーネス)がつけられる(サイズがぴったりになる)大きさになってから、練習を始めましょう。
猫の散歩といえばハーネスが主流ですが、私はノロさんと謙三さんのスタイルをそっくり真似しました。首輪はしっかりした革製。外れてしまわないように、セーフティバックルが無いもの。散歩の時だけ使っています。
リードに慣れよう
リードを付けても、初めは歩けません。猫の立場になれば、突然自由に動けなくなり、ビックリしているはずです。

ニャにがおこったのだ???
猫はリードで動ける範囲が分からないので、慣れるまでは猫と人間で綱引きをしているような感じになります。
安全な家の中で、少しずつ、短い時間から練習を始めましょう。猫に嫌われないようしてください。
お外に出てみよう
危険の無い場所で歩かせてみましょう。家のお庭や公園などが良いですね。早朝や夜など、静かな時間帯を選びましょう。
猫は、慣れない屋外では身を隠せる場所を探します。本能で安全な場所に隠れるのです。藪や草むら、室外機の下などに入ってしまいます。待っていても、まず出て来ません。やさしく抱っこして保護してあげましょう。
少しずつ練習してくださいね。
歩いてみよう
少しずつ慣れた場所で、猫と一緒に歩いてみましょう。危険の無い場所で、猫の行きたいように歩かせて、人間が合わせましょう。

散歩になれても、人間が猫に合わせる
人間が猫に合わせて歩きましょう。
行ってはいけない所に行こうとしたら、リードでストップをかけ「ダメ」と言って教えましょう。リードを引っ張って思い通りに動かそうとしても、そうはいかないのが猫ちゃんです。
気長にやれば、安全な道を猫が覚えてくれます。
安全第一に散歩しましょう
しっかりしたハーネスや首輪は車や他の動物から猫を守る手段として大切だと感じています。
我が家は車の往来の多い道路の側で、いつ事故に合ってもおかしくないと感じています。
愛犬の散歩をしている方もたくさんいらっしゃいます。ワンちゃんの中には、黒助を見て興奮してしまう子もいます。
完全に自由なお散歩は難しいですが、人間とリードで散歩することで、危険から守りつつ、猫にも外の刺激を楽しんでもらえる。
安全と冒険を両立できるちょうどいいバランスだと思っています。
散歩は猫のペースで(想像以上にテクニカル!)
猫との散歩って、のんびり歩いて癒されそう……なんて思ってませんか?
そんなことは全くありません!
うちの黒助とのお散歩は、ちょっとしたアドベンチャーゲームです!

まず、黒助が歩くスピードは気分次第。
「さあ行こうか」と出発した直後に突然ダッシュ!(人間はいつでも走れるような靴を履いておきましょう。)
かと思えば、草むらで立ち止まり、草をモシャモシャ……とサラダタイムです。
(もちろん後で毛玉を吐く準備です)
突然のダッシュに対応!すばやい長さ調節で猫の安全確保。ブレーキシステム「フレシキ」のリード。おすすめします!!

さらに、謎のニオイを嗅ぎつけた瞬間、ピタッと止まり、クンクンクン。これが終わらない…。
そんな時、人間はというと、安全確認しつつスマホ片手に猫の横で立ち尽くす……。
そして極めつけは、野良猫ちゃんと遭遇したとき。野良猫ちゃんは「ん?人間を連れた変なやつがいるぞ。」くらいの反応なのですが、気が小さい黒助は即座に戦闘モードON!
うっかり目を離すと、シャーッ!と突撃体勢に入るので、ここは全力でストップをかけて(リードのブレーキシステムが役に立ちます)、そーっと後ろから抱き上げます。
が、ここでしくじってしまうと、黒助が本気で爪を立て牙をむくので、人間が負傷するというオチが待ってます(経験済み)。

こうして振り返ると、猫の散歩って想像以上にテクニカルですね(笑)。
でもだからこそ、毎回がスペシャルで、黒助との信頼関係もより深まっている気がします。
すでにリード散歩歴14年の黒助。散歩中は、人間がついてこれない狭い場所や高いところには、自然と行かなくなりました。「よくわかってるね。」と思います。
まとめ
猫との散歩や旅は、その子の性格や環境に合わせて無理なく行うことが大前提。
我が家のように、野良出身で外が好きな猫の場合、リードを使って一緒に散歩を楽しむこともできます。
「外でちょっとストレス発散と運動をしてくれたらいいな」程度の気持ちで付き合っています。
黒助との日々が、誰かの猫ライフのヒントになりますように。
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