登場人物:
黒助(くろすけ)… 自称・かしこい黒猫。性格・カッコつけ屋。
しろさん… おっとりおばさん。くろすけの飼い主。
招き猫って、なんなのよ?

ねぇ黒助。玄関に置いてるあのお手々あげた猫、あれって何か知ってる?

しろさん、それが「招き猫」ってやつですよ。福を呼び込む、日本の伝統的ラッキーキャットですニャ。

へぇ〜。さすが黒助!
でもどうしてあんな手あげてるの?「タクシー!」って呼んでるみたいじゃない?


タクシー呼んでる猫は見たことないニャ。あれはね、「人」や「お金」を招いてるポーズなの。

へぇ〜!

右手をあげてるのは「お金」を呼び、左手は「人(お客さん)」を呼ぶって言われてるニャ。
ルーツはどこニャの?

ところで黒助、あの猫さん、いつからああして招いてるの?

諸説あるんだけど、有名なのは江戸時代の話。東京の豪徳寺ってお寺にいた白猫が、鷹狩り帰りのお殿様を手招きして雷雨から救ったんだニャ。


お寺の猫がお殿様を救ったのね!?

うんニャ!それで、お殿様は感動してそのお寺を寄進。その猫が死んだあと、招き猫としてお祀りされたんだニャ。豪徳寺は今でも東京都世田谷区にあるニャ。行けばたっくさんの招き猫に会えるニャ。

こちらのホームページによると、お殿様は彦根藩主の井伊直孝公なのね。
有名な彦根市のイメージキャラクターひこにゃんの由来になった人ね。
色の違い、知ってる?

そういえば、招き猫っていろんな色あるよね?

それにもちゃんと意味があるニャよ。
- 白 …… 来福招福
- 黒 …… 厄除招福
- 赤 …… 健康招福
- 黄 …… 良縁招福
- 金 …… 金運招福
- ピンク …… 恋愛招福
- 青 …… 安全招福
- 緑 …… 合格招福


えぇ〜っ、全部欲しいじゃない!(ピンクはもういいかな?)1体じゃ足りないわよ!

欲張りすぎると招き猫さんも困っちゃうニャ。欲しい福に合わせて選ぶのが吉だニャ。
実は海外でも人気!?

あの招き猫、外国の人にも人気あるみたいよ?この前フランス人のマダムが持ってたわ。

そうニャ。英語では「Lucky Cat(ラッキーキャット)」って言うけど、「Maneki Neko(マネキネコ)」ってそのまんま言っても通じるくらい、世界中で知られてるんだ。

日本代表のアイドルなのね〜!

コンビニとか寿司屋のカウンターで見かけるのも、世界中の「商売繁盛のシンボル」として認知されてる証拠ニャ。
贈り物に◎

昔から贈り物の定番とされていたようね。ラッキーアイテムとして、贈る方にマッチしたもの(色・左右の手)を探すのも楽しいわよ。

お店の開店祝いに「たくさんのお客さんが来て、お店が繁盛しますように」という思いを込めて贈るニャ。
最後に、うちの招き猫は?

じゃあさ、うちの招き猫…あれ右手あげてるけど、効果出てるかしら?


さぁニャ?でも、しろさんが毎日ニコニコしてるのが一番のご利益かもしれないニャ。

まぁ、黒助がいるから幸せなのかもね〜。

ニャ〜(満足)
まとめ
招き猫は日本発祥の縁起物で、手の向きや色によって意味が変わります。
江戸時代から現代まで、人々の幸せや商売繁盛を願って静かに手を振る小さな守り神。
…あなたのそばにも、招き猫、いますか?
気に入ったら、ぜひ玄関にひとつ、どうぞニャ!
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